どもども、こんばんわ。ボクです。
昨日の土曜日は、Xだったか、Blueskyだったかで
「痴人の愛」という谷崎潤一郎の作品の映画化がどうのこうのと
そんなポストを見たもんだから
映画化には興味ないけど、谷崎潤一郎は手つかずだったなと思い
さくっと、Kindle本をダウンロードして(無料)
一度読み始めたら、グイグイ引き込まれすぎまして
結局ずーーーーーっと読んで、読破してしまいました。
Kindle本なので、どれくらいの厚みの本とかはわかんないけど
結局3時間くらい?4時間くらい?は
PC前でずーーーーっと読んでおりました。
いやー。もうね。久々に物凄い作品でありました。
男と女の情欲のあれやこれ。
しかしながらこれって、1924年の作品で
マルグリット・デュラスの「愛人 ラ・マン」よりもずーっと前のもので
ウラジミール・ナボコフの「ロリータ」よりもずーっと前のもので
紫式部の「源氏物語」よりはずーっと後のものなわけなんだけども
男の支配欲というのか、何といえばいいのかわからないけど
そゆやつが発端となっている長編小説でしてね。
思えば、我らがプリンスも、かのエルヴィス・プレスリーも
最初の奥さんってのは、15歳とかの幼い頃から交流を持ち
大切に自分好みに目をかけ手間を掛け、育て?慈しみ?愛でて
結婚したのであって、こういうのって男の(あるいは女も?)
パートナーに対する最高峰的、求めているものだったりするのかもしれず。
しかしまあ、相手も人間ですから
「そうは問屋が卸さない」と、そんな感じになっていき・・・というような
まー、とにかくグイグイ引き込まれまくりで。
読みながら、先に書いた3作品やプリンスやエルヴィスのこと
そして、ずっと前に縁を断ったところの叔父のこととか
その妻だった、あれを悪女というのだなと思っているところの
義叔母のことなど、いろいろ考えました。
男に弄ばれて、翻弄されて苦難の人生を歩む系の女(美女)もいますが
(例えばマリリン・モンローとかね)
男を弄んで、翻弄して生きていく女(美女)ってのもいまして
過去の事件などを見ると、何も美女ではなくても
男たちを奈落の底に落とし続けていき、私腹を肥やす系の女っているでしょう?
あれって、一体全体どうなってるんだろう?と思うわけですが
その一部始終が描かれてるわけです。ええ、ええ。
あまりに物凄かったので、谷崎潤一郎という作家に猛烈に興味が湧いて
Wikiで検索して読み漁ったところ
これまた凄まじい文豪だったわけです。
例えば、あの芥川竜之介と論争を起こしたり
挙げ句、芥川竜之介は谷崎潤一郎の誕生日に自害したりなどして
ボクの大好きな太宰治や坂口安吾も、かなりすごいんだけども
昔の文壇の世界ってのは、本当にすごい。
「すごい」しか語彙力がないボクの情けなさ。
今みたいに、SNSやブログやホームページなどがない
下手すると電話もある家とない家があるというような時代に
文豪たちは、自らの作品で、やりあってたんだから
なんというか、かっこいいと言うか、それ自体にロマンも感じたり
凄みを感じたりするわけです。
そしてそれらが読まれることで、時代が動いてたんだよね。
時代の流れができてた。
物書き、作家、というのの魅力みたいなものを痛いほど感じるし
こういう空気感って、今はもう薄くなってしまったようにも感じる。
太宰治の小説や随筆などに「作家風情が・・・」というような
作家というのが、半端者、蓮っ葉な人間みたいな扱いだったという
そんな記述もちらほら見受けられながらも
当時の、超エンタメだったんだよな、みんな読んでたんだろうなと。
そんな中、かの文豪たちの多くが精神を病んでしまったり
果てには自害してしまったり、廃人のようになってしまったりもしていて
読むとわかるけど、命を削って書いてる、その力量、熱量を感じて
もっともっと読んでみたいなと思ったり。
ありがたいことには、文豪たちの作品の多くが
パブリックドメインで無料で読めるようになっているので
そらもう、じゃんじゃん読んでいこうじゃんよ、と。
実はこの「痴人の愛」を読む前に
ドラマ「ブラックペアン」にハマっていた流れから
「ブラックペアン1988」をチビチビと読んでいたので
「痴人の愛」を読んだ勢いで、こちらも最後まで一気に読んでみたんだけど
だからというのも何だけど、その力量、熱量の違いに圧倒されて。
現代文学にはない、昔の純文学の凄み。
これは本当に、機会があれば、ぜひ体験・体感すべきものだなと思った。
誰のからでもいいと思う。
PCがあればPCで、あるいはタブレットやスマホで
Kindleのアプリを入れて、無料で読めるんでね。うんうん。ぜひ。
ということで、ボクはこれから、谷崎潤一郎の「卍」を読もうとしております。
1920年代から1950年代あたりの文豪たちの作品をね。
読みきれないくらいいっぱいあるからね。
じゃんじゃか読んでいこうじゃないの。
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