どうもどうも、こんばんわ。オーランド・ブルームです。
昨晩、ゲオの宅配レンタルで借りたのの流れの最後の1枚
「ハウス・オブ・グッチ」を見ました。
実話に基づく映画なので
Wikiとか見たらざっくりと流れはわかっちゃうし
てか、見なくても、即ちこれ「お家騒動」てやつでしょ?と
おおよその見当、流れ、ストーリーは想像がついちゃうんだけど
あえて、出来うる限り情報は入れずに見たんだけど
とても面白かった。
「お家騒動」てのは大抵こんな感じというのはあれど
レディ・ガガ演じるパトリッツィオ・ベルテッリが
ガガではなく、パトリッツィオ・ベルテッリにしか見えない。
歌は封印で、演技だけの体当たりで
最高の演技と言っていいと思った。
ファッションも音楽も、めちゃめちゃ良かったよ!
さすがグッチの映画です。うんうん。
と、ここからネタバレ全開で話すので
ここから先は、自己責任でお願いします。
本当のパトリッツィオ・ベルテッリはどうだったかわからないけど
ガガの演じたパトリッツィオは
ただグッチを我が物にしようとしてただけではなく
マウリツィオのことを愛していたとボクは感じた。
二人の間に生まれた娘のことも心底愛していたし
マウリツィオが父親と決裂して文無しだった間も
それはそれは幸せそうに暮らしていたし。
そこから、決裂してはいても
結局大切な愛する我が一人息子だから
死が近くなったら連絡し、許し、すべてを委ねる。
これを、パトリッツィオは
しっかりわかってて近づいたんだという話なんだろうし
叔父のアルドに懐きまくって取り入るのも
それもすべて計算によるものだったということなんだろうけど
確かに野心が強すぎる女だし
独占欲も支配欲も強すぎる女だったけど
パトリッツィオの言動にドン引きして愛が冷めたマウリツィオが
別居を言い渡した時に気づいたよね。たぶん。
「愛してるわ」と、確かに、言ったし。
どんなに話し合いを持とうとしても拒絶されて
彼女の心はズタズタになった。
で、他の女に取られるくらいなら、となったと。
そこら辺のガガの演技力は素晴らしかったなぁ。
あの時、マウリツィオが冷めたりしなければ
他の女に走ったりしなければ
グッチは今頃どうなってただろう。
グッチのことは何も知らないで見たけれど
ボクが好きなグッチは「オールドグッチ」と呼ばれているところの
グッチがまだグッチ家の手にあった頃のもの。
新しいグッチにはあまり食手が動かなかったのも
「グッチじゃない人達」が手掛けていたからなんだなーと変に納得したり。
下の娘が買ってくれた
オールドグッチの「バンブー」のショルダーバッグを
毎日毎日、どんな時も使っています。革製のではないけど。
パトリッツィオは、グッチ商品のコピーが出回ってたのを知った時
烈火のごとく怒ったよね。
彼女は、誰よりグッチを愛してたということだったのかも。
レガシーとしてのグッチを何が何でも守ろうとしてた。
それが伝わらないで、金目的に近づいてきた女扱いされて。
マウリツィオの妻だと言うのに
「キミはグッチじゃない」などとあしらわれ続けて。
それでも必死で食らいついて「グッチ」になろうとしてた。
ボクが自分自身の過去の結婚生活のことを思い出した。
「さいんちゃんは◯◯家の人間じゃないから」とハブにされて
どんなに頑張っても決して認められなかった。
本当に屈辱だったし、悲しかったし、悔しかった。
そりゃ最初は「ボクはマウリツィオ・グッチ」という自己紹介で
そっから近づいたのは本当だとは思うけど
彼女は、本当にグッチを、マウリツィオを愛していたと
そんな風に思えたよ。ボクには。
だから、すごく感情移入もしてしまった。
殺人だけは、肩入れできないけどもね。
とまあ、そんな感じで、ハウス・オブ・グッチ
とってもとっても楽しめた、良作でした!
まだどこのサブスクでも有料だけど
レンタル屋さんでは「旧作」扱いなんで
ちょいと借りてきて見ちゃえばいい。おすすめ映画です。
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