パリ、テキサスを見たよ。

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どうもどうも、こんばんわ。ライオネル・リッチーです。

先日見た「PERFECT DAYS」がヴィム・ヴェンダース監督だったことから
昔見たけど、その時にはさっぱりわからなかった上に
確か、わからなかった腹いせ?みたいなことなどを
お友達の掲示板に書くなどした(ひどい。ごめんなさい)
そんな作品がこちら「パリ、テキサス」なのだけども

「PERFECT DAYS」があまりにも素晴らしかったのと
その細やかな監督の心情や表現方法や訴えてくるものに
猛烈に感激したので、これはもしや?年令を重ねた者にしかわからない
そーゆーことなのかも?と思ったこともあり
再度トライをしてみた。というわけです。

で、どうだったか。

今回はわかった!わかりすぎるくらいわかった!

しかも、二人の破局の理由が
ボク個人の過去の離婚までの流れとほぼ同じ!!

なのに何故、前に見た時はそれを感じられなかったのか?
それが不思議でたまらない現在なのだけど
愛しすぎてしまった男と愛されすぎてしまった女とその息子。
息子との心の交流。元妻との再会そして告白。

その中で男が選択した道。

しかしながら、ロードムービーの最高傑作と言われているけど
これをすっと「最高傑作」と言える人は多くはない気もする。
そもそもヴィム・ヴェンダース監督作品は
もしかすると全てこんな具合なのかも知れなくて
見る人を選ぶのかも知れないなんて、ちょっと思う。

だからというわけではないけど
手放しに「素晴らしかった!」とは言えない微妙なライン。
話の筋や人間模様や監督が描きたかったであろうことなどは
わかりすぎるくらいわかったけれど
かと言って、みんなに「ぜひ見て!すごいから!」なーんて
おすすめできるか?というと、そうではない感じで。
難しいと言えば難しい作品かなとボクは思う。

とにかく淡々としていて(それがいいんだけど)
特に大事件が起きるでもないし
厄介事に巻き込まれるでもないし。

でも、こういう作品は、後から効いてくるからね。
ジワーッと良さが染み渡ってきそう。

使われている楽曲もライ・クーダーが手掛けており
映画の中にすっかり溶け込んでいて、すごく良かったと思うし

たぶんこれ、ヴィム・ヴェンダースの得意とするところなんだと思うけど
舞台となる場所の「有り様」みたいなものを
とても自然にありのまま、そのまんま
良さが「引き出されてる」という言葉ではなんかちょっと違う
とにかく、ありのまま、そのまま、使ってるのが
作品全体の何とも言えない味になってるのも流石で。

テイストとしては「バグダッド・カフェ」と似てるかも?
似てないかな?どうかな?

何はともあれ、とにかく理解できて良かった。
ボクっていう人間には、年令を重ねて人生の訓練?が必要だったらしい。
まだまだ沢山、ヴィム・ヴェンダース作品はあるようなので
ぼちぼちと、見たり見なかったりしていこうと思う。

見ていて、疲れる作品ではないから。
安心してみていられるものばかりの気がするから。

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