PERFECT DAYSを見た。

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どうもどうも、こんばんわ。平将門です。

話題の役所広司主演「PERFECT DAYS」を見ました。

まず。主人公の名前がボクと同じだったことの衝撃。
名前が呼ばれるたびに、変な感じになりつつも
この男が酷い事件に巻き込まれたりするんじゃないかとハラハラしつつ
いやいやいや、話によればそんな話ではなかったはずと
自分で自分をなだめながら見て

結果、とてもいい映画だった。

今知ったのだけど、ヴィム・ヴェンダース監督作品なんだね。

ヴィム・ヴェンダースといえば「パリ・テキサス」を見たことがあり
当時のボクには、さっぱりワカランチンドモノッチメチンで
名作だと言われているのにわからなかった自分に自己嫌悪などを抱いてしまい
それから、何となく「鬼門」になっていたのだけど
知らず知らず見て、とても心が良い気持ちに包まれたのでした。

ほとんどセリフ無しの演技の素晴らしさ。
役所さんだからこその作品だと強く感じました。

これを見ながら、自分の暮らしと重ね合わせたりして
彼の暮らしほどには「型」にハマってはいないけれど
ボクにはボクの毎日のルーティンがあり
その通りに毎日暮らしている。
このことの愛しさ尊さみたいなものを感じました。

毎日同じであることに感謝する日々なので
この映画は、本当に心にジワーッと温かく沁みて。

ボクは、彼よりはちょいと若いから?
カセットではなくてCDだけれど
Spotifyなども利用しつつも、基本的にCDを好んで聴くとこや
読書を好むとこなども含め、淡々とした毎日に強く共感。
世間的に「大した仕事ではない」と思われている仕事でも
自分なりの美学があり、それを大切にしながら仕事してる点も共感。

でもこれ、若い人が見た場合は「なにが?」て感じになるかもね。
ボクが昔「パリ・テキサス」を見た時みたいに。
もしかしたら、今ならヴィム・ヴェンダース作品を見たなら
すごく心に染み入ってきちゃったりするのかも?とか。

選曲も素晴らしかった!
ラストで「Feeling Good」が流れる中で
運転しながら泣き笑いをする男の姿に、ボクも涙目に。
理由なんかわかりゃしません。でも、すごく自分と重なって。

折しも、共に暮らしていた母が7月から半年の入院生活を終え
天国に旅立ち「本当の一人暮らし」になったばかりのボク。

娘らや孫はいるけれど
基本的に、彼女たちには彼女たちの暮らしがあり
それこそ、劇中でのセリフの通りの話で

「この世界には沢山の世界がある。繋がっているようで繋がっていない世界がある。」

これですね。娘たちの世界とボクの世界は違うと
そんな気が今までも、今のところも、思い感じていて
自分のことが自分でできるうちは、一人暮らしを続けていくことを希望しています。

そう。ボクにはボクの「PERFECT DAYS」があるのです。

そして、みんなにも。

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