関心領域を見たよ。

Movies & TV
スポンサーリンク

どもども、おはようございます。
休みの日は、安心して早起きできます。はは。

ということで、早朝の自由な時間を利用してブログです。
ちょっと前に見てたんだけど
ショックすぎて、なかなかブログにできていませんでした。

爽やかな朝に書くネタではないのだけど、書きます!

以下、ネタバレ炸裂で行きます。


とある日に、プリンスの曲や名曲をリコーダーでカバーすることで有名な
某嬢が見たというツイートを読んで、頭の隅に残ってたこの作品。
アマプラに落ちてきていたので、早速鑑賞を…としたところ
最初にずーっと長めに真っ暗な画面のまま
不穏な音楽がずーっと流れていて、何だか怖くなったので
一旦止めて、他の作品を見たりしていたので
ちゃんと見たのは「心を正して再チャレンジ」て感じでした。

何をこんなにビビっていたかと言うと
これは、あのアウシュビッツ強制収容所と壁1枚隔てた外側の
「関心領域」と呼ばれた場所に住まう家族のお話で

なにせ、本当に壁1枚だもんだから
収容所の悲鳴や怒号や炎や煙や匂いや銃声など
常に聞こえるというような中で、普通の暮らしをなさっている
収容所の所長 ルドルフ・ヘスの家族の話。
これがまた、実話に基づいたものだっていうんで
尚の事ショッキングだったわけなんだけども

話自体は、淡々と描かれていて
幸せそうな家族の毎日の暮らしぶりなんだけれども
なにせBGMも殆どなかったように思うし
聞こえるのはただただ、アウシュビッツ強制収容所からの音。

これね。ボクは家で見たから
その収容所の音が、そんなにまでは聞こえてないんだと思う。
劇場で見たら、本当に辛いんじゃないかな。

ボクは、性格的にも脳の仕組み的にも
よそはよそ、うちはうちタイプで
割と周りがうるさくても、平気で過集中できちゃう人なんだけど
この映画も、一旦は、この家族の奥さんみたいに
普通に見てしまって、ボクは頭がオカシイのかな?とか思っちゃった。

でも、後から後から、あれはおかしい、あれもおかしい…
あれは辛かった、これも辛かったと
じわじわ胸に広がって、結果、やはり辛い映画だったという結論に至りました。

赤ん坊はずーっと泣いてるし
犬もずーっと吠えたり、ソワソワしっぱなしだし
子供達も、なかなか寝付けない様子があったり
弟をいじめ始めてしまったり
ユダヤ人の歯で遊んでいたり
訪ねてきた義母さんは、あまりの匂いと惨劇の音で泊まれず出ていったり
所長はとうとう、身体の不調と吐き気に見舞われたり
幸せに暮らしてるようで、やはりみんなどこかおかしくなってって

ただただ、奥さんだけが、ここでの暮らしに満足しまくっていて
どうしてもそこを離れたがらないという
むしろ、あんたが一番狂っている!みたいになってるし

川で水浴びしていたら
ずざーーーーーーーっと多量に灰が流されてきたり

それはそれはもう、後から考えるに
絶対的に恐ろしいことの連続で
それなのに、幸せな家族として、淡々と描かれていて
本当に恐ろしい映画だと思いました。

完全に、幸せな家族として描かれているだけで
悲惨なアウシュビッツ強制収容所内でのあれこれは一切出てこないけど
それでも十分すぎるくらいに酷さは伝わってきて

ああああああ!戦争反対!(><)

となるのに十分な映画でした。

同僚のKさんもボクと同じ夜に見ていたみたいで
あくる日は、本当にショックを覚えた二人であれこれ話をしました。
あのシーンは怖いよね。あのシーンも怖いよね。
画面的には怖くないけど、怖かったねと
大体同じ箇所を怖いと感じていました。

怖くないのに、怖い映画ってそうそうないし
そこに、この映画の価値があるのかもと思ったりもします。

映画館で見てなくてよかったと、つくづく思った作品の一つになりました。

凄惨なアウシュビッツ強制収容所の狂気は
十二分に伝わってきました。
書き出すときりがないのでこれくらいにしておきますが
これは、戦争の学び、疑似体験として
一度体感しておくと良いとも思う。

こういう質の映画は他にはなかなかないと思うし。

全然怖くないけど、怖い。何とも言えない体験になりますよ。ぜひ。

コメント

  1. どうも、某嬢ですw
    (まさかこんなカタチでご紹介いただけるとは❗️光栄です)

    いちどオープニングで無理ーとなった、とお話しされてたので、あれからぜんぶちゃんと見られたんだとわかり、なんというかよかったです。
    血も暴力も一切登場させずに、あの地獄を描いたのはすごいと思います。
    見ない聞こえないフリをしても、絶対に心の底では感じていてそれが表面化してるんですよね。
    奥さんについても、お母さんがメモを残して去ったとき、あれほどキレてまわりに当たり散らしたのも、自覚しないように蓋をしていた自身の異常性を、あのメモで指摘されたからなんじゃないかと私は想像します。(こんなところで暮らしているのは人として間違ってる、私は耐えられないとでも書いてあったんじゃないかと。)

    • どうもどうも!コメントありがとうございます!
      そして、この作品の存在を教えてくださってありがとうございます!

      なるほど、あのメモ、そうだったのかもしれませんね。
      思い切りキレ散らかしてましたもんね。
      収容された人たちの服や口紅まで(!)平気で身につけるとか分けるとか
      でも流石に口紅は、一旦は指で塗ってみるものの、拭ってしまうとか
      自覚がまったくないってわけではないですもんね。
      それを改めて指摘されてキレてた…確かにそうだったのかも。

      確かお母さんは、仲良くしていた友人が収容されてて気がかりだみたいな
      そんな話もしてましたしね。それはもう、恐ろしいことだし…。

      本当に、血も暴力も一切なしで、ここまで描ききるってすごい映画です。
      これは、平和を願うものとして、見ておく価値のある作品ですね。
      教えてもらえて本当に良かったです。ありがとうございました!

      • いやぁ(*^^*) 見て下さってこたらこそ良かったです、ありがとうございます❗️

        そう、それまでずっと機嫌よくやってた奥さんが突然キレたのってあの時だけなんで、これは痛いとこ付かれての逆ギレかなと。

        そうそう見返したい映画ではないですけど、私はまた見たいし、いろんな人にみてほしいと思います。

        最後に写るあの場所にも、いつか行ってみたいほどです。

        • おおお…いつか行ってみたいと!猛者ですね!
          でも本当に、見ておくべき映画と言ってもいいくらいだと思います。

          確かに奥さんがキレたのってあの時だけだったかも。
          すごいキレようでしたよね。
          自分はあれも、あんな場所にずっと住んでるから病んでしまって
          あのキレっぷりになったのかなと解釈してたんですが
          その発芽が、あのメモだった、と言うのは納得です。

          あれってずーっと24時間365日、恐ろしい音を聞き続けてるってことで
          それって確か、恐ろしい音や水音を延々と聞かせるっていう拷問があるって言うし
          ということは、どんだけメンタルに影響を及ぼしたかということでもあると思うし
          実話に基づいた作品だって言うから、その後のご家族、特に子供達のことが気がかりになります。

タイトルとURLをコピーしました