住まいのコンプレックスについて。

House Keeping & Life
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どうもどうも、こんばんわ。ボクです。

ボクはずっと長い間、市営住宅住まいです。
このアイキャッチ画像みたいなやつです。ちと違うけど。

ボクが子供の頃は、団地住まいって言うと
ちょっといいとこの家くらいのイメージがあって
若い世帯がたくさんいて、子供もいっぱいいたりしたものでしたが
ボクの子供の頃は、一軒家住まいでした。
団地の子たちが羨ましかったくらいだったかもしれません。

そしてずーっと時が流れて大人になって
生まれ育った宮崎から静岡に越してきて
途中何度か、マンション等に住んだりもしてきたけれど
下の娘を独りで産んでから、市営住宅に住んでいます。
ボクは、安い家賃で好立地で3DKという広さに住めるのは
とてもとてもありがたかった。

かれこれ、24年くらい住んでいるけれど
団地住まいだったからこそ、生きてこられたってのあります。
家の何処かが悪くなると、市役所に電話するだけで
ぱーっと無料で修理してくれるし
何より、ボクが病気になって働けなくなった時
恥ずかしい話だけど、長いこと家賃が払えなかった時がありました。
それも、団地だったから追い出されずに済んで
ちょっとずつ払いで追いつくまで、穏便に見てくれたのです。

そんなこんながある中で
娘がまだ小学校だった頃かな。
その時、仲良かった友だちが、旦那さんの浮気で離婚の危機になって
住む家が…というので、ボクの団地空いてるよという話をしたところ

団地なんて絶対イヤ!

といわれて、びっくりしたのです。
彼女は、団地住まいを完全に下に見ていました。

そういえば、他の友だちも、シングルマザーでありながらも
市内でも良いマンション住まいをしていて
話をする中で、団地空いてるよという話をしたところ

彼女もまた
住む家は妥協したくないというようなことを言いました。

ボクは2回、とても悲しい気持ちに包まれたけど
深く考えないように、胸の奥の奥に思いをしまい込みました。

手取り15万とか18万とか、いろんな時期があったけど
いずれにせよ、彼女たちのように
マンションに住むというのは経済的にもリスクがあるし
安くて好立地で広い。何が悪いのか?なんて思ったりもしたし
先にも言ったように、ボクの場合市営住宅なので
市の管轄だから、いろいろと福祉面でも安心なのです。

でもまあ…そんなこんなしてるうちに24年ですから
いろいろ汚く古ぼけてきたのも事実。
だから、ちょっとずつ、ふすまをおしゃれな壁紙で張り替えたり
断捨離をしてものを少なくしようと頑張ったり


お風呂も、ずっとこういうバランス釜だったのがいよいよ壊れた時に

市が無料で、シャワー付きのお風呂に変えてくれて綺麗で広くしてくれたし

そんなこんなしてたら、なんと
市の管轄から民間の管轄になった流れで
プロパンガスから都市ガスに変わることになったことを受け
お風呂と台所と洗面とトイレ、つまり水回り全部と
台所の床がフローリングになって
脱衣所やトイレの床もきれいにしてくれることになり

うおーん。助かるよーう。嬉しいよーう。

となっている現在なんだけど

なんだろうな、先に上げた過去の友人たちの言葉は
ずっと胸に引っかかっていて
且つ、今は綺麗なマンションに住んでいる娘たちも
うちに帰ってきた時、うちに泊まらないで、ホテルを取るのね。

ボクはいつも心の中で、悲しい。
蜘蛛がいるからとか、いろいろな理由を言うけれど
ボクは、悲しい。

娘たちに「実家」と思ってもらえてないみたいな気がして
認めてもらえてない気がして
見下げられてるような気がして、悲しい。

下の娘は、半分お金を出してあげるから
綺麗なマンションに住んだら良いと言ってくれるけれど
(母が要介護になって3階住まいは大変だしね)

ボクも暇さえあれば、賃貸物件や中古物件や
はてまた、理想の家、夢の家であるところの
住宅会社のモデルルームを眺めたりもします。

なんで急に、こんなブログを書いてるかというと
団地住まいの何が悪いみたいなツイートをしている人を見たから。
その人は、団地住まいから脱却して
今では、海外でおハイソな暮らしをなさってる方で
団地に住んでるから、意識が低いとか、頭が悪いとか
怠け者であるとか、そんな風に決めつけないでほしい
とか書いてた。

ボクはびっくりして、また悲しくなりました。

でも、ボクはいつも思うのです。

これから長い目で見ていく場合に
ボクは病気を抱えて、収入爆増、なんてのは、まあないだろうし
何より、地元の人間ではないし、昔の経済的傷もあり
保証会社が通らないんじゃないかなーと思うし
普通の賃貸だと、更新が2年毎にあるけれど
その度に、肝を冷やさなければならない気がするし
ボクが今よりもっと年を取ってきたら
新たな賃貸に越す、というのも難しくなると思う。

だからやっぱり、今の家を離れられないな、と。
今の団地住まいで良かったな、と。
歳をとったから出て行ってくださいなんてことは言われませんから。
ボクが歳をとって星になった時にも
全部家財を処分するだけで、娘たちを困らせなくて済むし。

だから、ちょっとずつね。
手を入れて、物を減らして、買い替えなんかもして
少しずつ、古い住宅でもオシャレな住まいにしようと頑張っています。
綺麗にして、恥ずかしくない家にしようと頑張っています。

うまく言えないけど、悲しい。ただただ、悲しい。

でもボクは、母と二人元気に穏やかに暮らしているし
ちょっとずつ貯金も増やしてるし
小さな幸せいっぱい味わってるし
何でこんな悲しい気持ちにさせられるのかわからない。

一方で、ボクの最大の夢は
持ち家を手にして宮崎に置き去りになっている戸籍を移すことだけど
これは、生きてるうちに達成できるのかどうかわからない。
とっても難しいことのようにも思う。
でも、夢は見なければ叶えられないからね。夢は捨てません。

何がいいたいのかわからなくなってきたけど
会社にも近い、あらゆるお店に近い好立地。
部屋数も十分。且つ、今度リフォームもしてもらえる。
家賃も十分払える優しい金額。
だからこそ、ボクはちょっとずつ態勢整えられてるし
小さな幸せ味わいながら、何不自由なく暮らせてるのです。

大事にしてるのです。大事に思っているのです。
みんなは言わないだけで、下に見てるのかもしれない。
団地住まいって「そういう家」ってことなのかもしれない。

でも、今のボクにとって、ボクにとってはボクのお城。
この悲しい気持ちは、また胸の奥の奥にしまい込みます。
涙を拭いて、さあ、今から夕食です。

母が用意してくれる、美味しい食卓。
全然あれだけど、美味しい食卓。

それでいい、今は、それでいい。それだけ。

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