台風とかが来るくらい力いっぱい夏。

ビーチ・ボーイズ’85(紙ジャ…の他のレビューをみる» 評価： コメント：夏ですから。

7月も半ば過ぎて終盤に入りかけつつ。

台風なんかが上陸しつつ。

夏ですね。

最近考えてることは・・・
 

相変わらず無駄にいろいろ考えてるんですけども
その中の一つが
『失われるもの』についてです。

世の中に存在するもののほぼ全ては
無くなる、古くなる、壊れる、老朽化するなどなどの流れで
『あらかじめ失われることが決定し（てい）たもの』なのだと思うんだけども

ついついこう・・・気に入ってしまったり
愛してしまったりしまうと『不変性』みたいなのを求めてしまいます。
永遠に続くものってのはない。というのが真理であろうというようなことは
薄々感じているし、また知ってもいるし
ある程度は見ても来ているし、体験もしているのに

やはり・・ずっと変わらないでそこにあると無意識に無自覚に
信じてしまっていたのらしき自分に、ハッとしたり。

でもアレね。
『インタビュー・ウィズ・バンパイア』っていう大好きな映画がありますが
バンパイアってのは永久の命を手に入れたが為の苦しみを背負ってて
それがベースに話が進んだりするわけだけども

いつかは失われるものだからこその価値とか
失われる時に生まれる『何か』みたいなものとか
失われた後に出てくる『何か』とか

漠然と・・・そんなことを考えてる。

思い返せばこれまで
数えきれないものを失い、無くし、壊れていったわけで
失った時ってのは嘆いたり、怒ったり、悲しんだりなんだけど
まあ・・・なんとかなるよね。

なんかねえ。
いろんな『お気に入り』とかをたくさん抱えて楽しくやってたのに
でも終わりってきちゃうし
萎えみたいなものもきちゃうし
何より・・・

なんでもとにかく失われるためにそこにあったかのような全てだったりで

なんとかなっちゃって
なんとかしてきちゃうんだけども

絶対に失いたくないもの。てのはあるから
やはりそれが失われた時のことは考えたくないし
どの道失うことが決定づいてるのを知っててもやはり・・・なんだろ。

せめて自分の目の黒いうちは手から離れないで欲しいとか
そんな風に思っちゃうんだけども

夏の終わりが切ないのは

その・・・『楽しい』とか『嬉しい』とか『ワクワク』とかで
楽しんできたもの、慈しんできたもの、気に入っていたものが終わっちゃう感。
これなんだよな～とか思うわけで

長いこと子供の頃の『夏休み』が終わるのが
8月末だったりして
文字通り、夏休みの終わりは夏の終わりと同義語で
休みが終わる、あ～あ感のなごりで
夏の終わりが切ないのであろうと踏んでいたのだけど

そうじゃないなあ、きっと。

子供のころ、うんとまだまだ子供で
年齢的にも3歳前後とかの本気で小さな幼児であるのに
夜一人でおうちでお留守番をしていた自分は
寂しいのでずっとテレビつけっぱなしで
テレビにお守りをしてもらっていた感じだったのだけど

テレビも昔は結構早めに終わってたよね。

11PMが終わると、もうそれはテレビの終わりで
テレビの終わりは、なんだかそんな子供の自分にとって
『あり得ないくらいの何もかもの終わり』な感じすらしていて

11PMが始まるともう『終わりの予感』であるもんだから
11PM自体が怖くなり
そのうち11PMの前にやる『今日の出来事』というニュースが怖くなり
結局のところ、テレビ全部がなんか怖いみたいな

そうやって少しづつ小さな幼児の自分は壊れてったんだけども

その兼ね合いで、終わりという空気が未だにとても・・・病的に怖い。
怖いものは、ほとんどないんだけど
終わりの空気が怖いです。

怖いからって、泣いたりはしないし
ビビることもないけれども
終わるのは、怖い。理由とかなく、とにかく怖い。

なので、終わりはなるだけ来て欲しくないし
なるだけこれ以上体験したくもないのだけど

それでも世界は小さな終わりで満ち満ちているし
当たり前のことだし
別にいちいち過剰に反応したりもしないんだけど

なるだけ終わりたくないなあ。

でも、知らず知らずに終わってたとか
知らずのうちに終わらせられてたとか
ともすると、あえて自分で終わらせていたりとか
終わっていたことに気付けてなかったとか
そういうことも往々にしてあるわけで

やはり・・・終わるんだよね。なんでも。

来ては、終わって次に移っていく。

当たり前のことなんだけど・・・
終わって欲しくないなあ。いろんなこと。・・・終わらないといいのにな。

でも終わるし、終わってもまた別のが始まるから・・

まあいいんだけど。