花の大東京 ~歴史は繰り返している・・のかも~

House Keeping & Life
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ひょんな流れから
懐かしの角松敏生を聞き倒しておりました本日。
ツイッターでもチロチロつぶやいたけど
思えば彼は
ボクにとっての『理想の大人』のモデルそのものだったかもしれなくて。

彼の曲に出会ったのは中学の頃。
彼が全面プロデュースした
杏里のアルバムを聞いたのが最初だと思う。
彼自身の歌う歌を聴き始めたのは高校に入ってから。

バイト代握りしめて
生まれて初めてたった一人でコンサートに行ったのも彼だったりする。

彼の歌を聞きながら
ボクは胸に夢を抱いてた。
花の大東京でひと花咲かせる自分。みたいなやつ。

彼は確か
ボクより9つくらい年上で
言わばいつも先ゆく先輩の一人でもあるね。
先日ブログに書いた
林田君よりもうちょっと上の先輩。

最近、家に引きこもって
半分ふさぎ込んでる自分であるせいで
迷惑顧みず心許せる数少ない友人の一人に
これでもかってくらい依存度MAX状態で
チロチロ電話しては長電話してる中で
世代の話になって。

ボクは一つ上の世代には頭が上がらないし
なんだかとってもやられたまんま感というか
何やっても敵わない感というか
コンプレックスすらあるんだって話をしたんだけど
それに対する答えがこの曲にあったよ。

この曲は
彼の楽曲の中でもトップ5に入るくらい好きな曲で
空で歌えるし、時々風呂でも歌う。
それだってのに忘れかけてた。大事なメッセージを。

今ボクが
無暗やたらと昔を懐かしんで
あの頃のかがやきを取り戻したいとあがいてる真っ最中だけど
あ~。この曲聞いたら、あ~。ってなった。

暮れゆく港の街までLonely Drivin’
ひとりの時を紛らわしたいのなら
あの頃のテープを手探りで探そう
暖かいメロディーなら

1975、いつでもそばにいたんだ
75、みんながぬくもりを探してた
あの素敵な日々をもう一度君に

冷たい自分をかくすためだけに
偽ることを知りながら歌うほど
キミはうまく生きてはいけないはずさ
だから目を覚ましたなら

1975、誰もが夢を持ってた
75、リズムが変わった今でもまだ
心はあの時のままだよ
1975、ときめく街がよみがえる
75、微笑みが届ける大切な言葉それが優しい君のメロディー

この間、ここにあげたエントリーで
先ゆく先輩、あなた方はどうしていましたか。と聞いたけど
先輩たちもまた
若き胸に抱いたキラキラの夢を忘れてしまわないように
歌い踊り、空を見上げ、街を見下ろしたりしていたんだね。

あのキラキラなかっこいい大人のモデルだった彼自身も
紆余曲折、山あり谷ありの中
キラキラを忘れず、思い出しながら、夢を抱き続けて
今でもかっこよく輝いてるんだよね。
早く大人になりたい。と願った。
大人になれば、キラキラ出来ると思った。
かっこいい大人、あの、あの大人になれると思った。

花の大東京に行けば
かっこいい大人になれると信じて東京へ。

その頃はとっくにバブルもはじけてたんだけど
それでもキラキラしてたわなあ。実際。

あんなに夢見た花の大東京は
実際は、ただの混雑した街だっただけだったけど
それでも楽しんだ。半ば無理くり楽しんだ。

結局自分は田舎のネズミだったため
そんなりに出世街道にも乗って順風満帆てとこだったのに
ある日突然何の前触れもなく
新宿のど真ん中で崩れ落ちて立ち上がれなくなり
やっと出た言葉が
『土が・・・土が・・・土が恋しい・・』

今となっては笑い話だけども。

ま、そんな笑い話はさておき
ボクはティーンエイジャーだった頃
もっと小さなガキンチョだった頃
とにかく大人になりたかった。一刻も早く。

だから目いっぱい背伸びもしたし
未熟だと思われたくなかったし
どうしようもない『ここ』から脱出したいと思ってた。

でも最近の若い子達は
大人になりたい、なんて言わない。
少なくとも、ボクの娘やその友達たちは言わない。

子供のままでいたいとも言わないけど
早く一人前になって・・・なんてことは
ちろとも思わない様子。
それって御時勢が・・・て話かもと一瞬思ったし
昔は良かった節がまた出かかってたんだけど
ふと思った。
そりゃ違うな。

確かに不景気続きであるし
それに加えて社会情勢が世界規模でよろしくないし
さらには大変な震災があったりもしたしで
実際、目に見えないネガティヴィティに包まれてる。

でも子どもたちが
早く大人になりたい。というような
純真無垢でまっしぐらでキラキラな思いを抱けないのは
それとは別の次元の非常に由々しき事態。

ボクに角松敏生がいたような
今の子供たちに『かっこいい大人のモデル』がいなくなってるんじゃないか。

テレビにはもちろん
毎日毎日、沢山のタレントさんが出てるし
雑誌にだってネットにだって
セレブだなんだっつって
沢山あふれているけれど
子供たちは、あれを目標モデルにはしていない様子。

昔はそうだな・・・。
トレンディードラマ、なんてのがあって
みんなそれを見てたよね。ほんっとにみんな見てた。
ドラマが社会現象を生み出してたし
夢と希望のスタイルの一つにもなってた。
トレンディードラマのイメージと
ラジオから流れるサウンドイメージと
手にする雑誌などのビジュアルイメージと
それらって、すごくマッチングしてたかもしんなくて
みんなあの頃って『トレンディ―』を目指してたんだと思うけど
今でもドラマはやってるんだけど、何が違うんだろうかね。

たぶん自分もそうだったであろう
今の子供たちも
空気を見てるんじゃないかな。空気を感じてる。
周りの大人たちが作り上げてる社会をざっくりと
しかししっかりと見て感じてて
それなのに
モデルとなるべきボクら大人が
彼らを魅了するほどの
キラキラを放ってないというか。

早く大人になりたいな。というあの思いは
漠然とした『早く社会に出たいな』『自立したいな』だったはずで
自分の足で立つことへの魅力は
そのまま夢になってたはずで。

だから、そんな風に
何が原因か、なんて論じるよりも
なんとかして
なんの根拠もなくたっていいから
とにかくキラキラして見せなきゃならないよ。ボクらは。

ひとりひとりがキラキラしてればたぶん
世界規模でキラキラし始めるんじゃないかな。
キラキラの空気がまた
世界を包み始めるんじゃないかな。

上っ面の
明らかに誰でもは手に出来ないこと丸わかりの
イミテーションみたいな似非セレブ空気なんかじゃなくて
そんなんじゃなくて
もっと現実味のある
実際間近にも流れるキラキラな空気をさ。

昔、SonyのCMに起用されて話題になった
『オーバーナイトサクセス』ってのあったじゃない。


こういう瞳をさ。こういう笑顔をさ。
子供たちに、させてあげたいじゃんね。
てことはきっと
誰よりも先に、この瞳をボクらが見せなきゃならんのよ。

かがやきを取り戻せ。
キラキラを見せつけろ。

なんつったって、ボクより先行く先輩たちも
同じように辛くても落ちても凹んでも
とにかくとにかくがんばってなさるらしいし。
キラキラを忘れないよう、それぞれのやり方で
今だって、キラキラしてくれてるし。
歴史は繰り返されてるのさ。

夢と希望を抱いて、その抱いてるパワーで
キラキラを放出しまくるんだ。

がんばろうね。
いろいろあるけどさ。がんばろ。

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