永遠とは。

化粧品。

世の中にはありとあらゆる化粧品が存在していて
あらゆる「効果・効能」が謳われていて
一体全体、どれが「最高の最適」なのかさっぱりわからない。

わからないから、何だかすぐ買っちゃう。
これいいかも！！なんつって、買っちゃう。
「春の新色」なんて言うようなものも、魅力的で
何かもう、買っちゃう。

そんなこんなで使いかけの沢山の化粧品が！
なんてことになりがちだった若き日の自分。
お金持ちでもないのに、何なんだこの量は。
何なら封の開いてないのまであるじゃないの！
いかん！こんなことではいかん！つってね。

化粧品だけじゃないよ。

歯磨き粉や、石鹸、シャンプー、コンディショナー
お部屋掃除用の洗剤や、重曹や、クエン酸、
一時期ハマったハーブたち、エッセンシャルオイルたち…

着るものも然りで、Tシャツだけで何枚あるんじゃこれ！👀
他にもいろいろ挙げだしたら終わりがありません。

ということで、40にしてやっと振り返った。

これらもう賞味期限的なものは捨てまして
使えるものは使って使い切っていこーじゃんよ。
そして無くなるタイミングだけ買うことにしようじゃんよ、と。

ハーブティーも飲んだ飲んだ。めっちゃ飲んだ。
何が何だかわからんが、ひたすら飲んで飲みきった。
そしてもう買わない。よくわからないものは買わない。

ボクはそもそもコーヒーが好きなのであって
自分に忠実に生きるほうがいいのに決まっているのだ。

あーでもあれだ。ペパーミントティーはいいよ。すごくいいよ。
花粉症の時とかに飲むと「救われたー！」って感じになるよ。

て、その話ではなくて

とにかく、ボクは40歳からこっちというもの
まだあるものは買わない。無くなるタイミングだけ買って良し。
ということに拘っているのであります。

そうして初めて気づくことは

例えば今現在のボクは
「もうすぐ無くなりそうだ」と言うんで買ってきてあるところの
無印良品のクリアシリーズの化粧水ってのに
移行したくてたまらないのであるけれど

んっまーーーー！「もうすぐ無くなりそうだ」な量になってからの
化粧水の粘り強さ！いつまで経っても無くならない！
いやもう、ま・じ・で！！

今日も今日とて、本気でなくなりそうな量なのに
何故か無くならない化粧水をつけたのだ。ボクは。
そしてパタパタと肌に叩きこみながら思った。

これを、永遠というのではないだろうか。

どう見ても今すぐ、1回でなくなりそうな量にしか見えない。
そんな化粧水が、何故か余裕で1ヶ月使っている謎。
何故だ？何故なんだ？何故ゆえに無くならん！？
無くなってほしいがゆえに
1回につき、非常にたっぷりと使っているにも関わらず！

もうね。この化粧水はきっと永遠なんだ、そうなんだ。

この無印良品のオーガニックシリーズ・美白化粧液は
永遠に終わらない、謎深きすんごい化粧水なんだ。絶対これ。

そう

早く終わって欲しい就業時間は非常に長く
ダラダラと幸せな休日時間はあっという間に無くなる。

ここに！永遠の秘密が隠されてると思うんだ。

思えば化粧品というのものにしても
前カノにもらったアスタリフトのあのジェルのやーつ。
あれはものすごくなくなった！すんごい速さでなくなった！

おかしな話じゃないか。絶対おかしい。

これまた前カノにもらったドイツのニベアのQ10入りのクリーム。
あれだって、ものすごくなくなったぞ？
あっという間になくなった。なんでだ！？

これは多分「次がない」ということがキーになっている。
あるいは「次はあまり気が進まない」ことがキーになっている。

てことはさ！

永遠ってのは、もしかして
ボクらの気の持ちようでなんとでもなるんじゃないか？

永遠、てのが欲しい場面において
永遠、てのが欲しい時において

何とか使えないもんだろうか？これは何か使えそうな気がする。

しかし難しい。難しいぞ。

例えば
恋人とやっと会えた時間を永遠にしたい場合。
恋人との時間を超える「何か」を次に用意しなければならない。
難しい。非常に難しい。恋人との時間を超えるもの。

それを考えなければならない。

むあー！のわー！難しすぎるー！
いいとこついたと思ったんだけどなー！コンチクショー。
何かちょっと指先が触れた気がしたんだけどなー！ぬおー！

てなわけで、明日もまた
何故か無くならない化粧水を使いながら
永遠とは、ということについて

考えたり考えなかったりしたいと思う。

アディオスアミーゴ。

早く新しい化粧水を使いたいボクより。