久々に本を読んだ。
消費税増税で経済が低迷してたとこに
追い打ちをかける新型コロナの問題で
気分も落ちて気もそぞろな昨今。
自分のメンターであるところの
村上龍氏の文章を読みたい!今!と思って
それこそコロナの影響を受け、通常開館をしてなくて
ネットや電話で予約をした人にのみ貸し出しという形をとっている
市立図書館で借りてきて読んだ。
小説だと思って借りたのだけど小説ではなくてエッセイだった。
しかも「すべての男は消耗品である」シリーズの
15作目という位置づけの作品だった。
2016年の本だから、今から4年前だけど
テーマが古い感じはしなかった。
氏が64歳の時に書かれた本。
ボクは20代の頃から氏の本を読んでいて
カレコレ30年?読んでることになるけれど
ボクより17歳年上の氏は、当たり前だけど
いつの時もかっこよく、いつの時もボクより大人で
いつの時も鋭くクールに世間を見つめ世界を見つめ
時には熱くボクにいろんな世界を見せてくれ
また、言葉にならないボクの思いを代弁してくれたり
鮮やかに示してくれたりしてきた。
それは今も変わらないな、と思った。
今ボクは50歳で途方に暮れている。
50歳なんてびっくり!となったままで
何となく自分の年齢を受け入れきれてないような状態。
それは、気持ちが若いままというわけではなく
単純に、50歳、というのが嘘みたい!という感覚で。
それはたぶん、氏の本をとんと読んでないからではないかと
そう思ったから読んだ。
でもまだ足りないな。
話によれば「すべての男は消耗品である」シリーズは
最終章が刊行されてるらしいので、それも読みたいなと思う。
それよりなにより
氏の本は、Kindle本になってなかったのだけど
いつの間にかたくさんの本がKindleで発売されていたので
ちょっとずつ買っていこうと思う。
今持ってるのは「すべての男は消耗品である」のVol.13まで。
今のボクと同い年くらいの頃の氏の考えが読める。
いつもそうなのだけど
氏の本を読むと、しばし
スコーン!と後頭部を殴られたあとみたいな
呆けたような状態になるか、ギラギラしてくるかのどちらかで
今は、呆けた状態になっている。
この作品の中でも「ギザギザ」というのが出てくる。
そう、ギザギザしていたのかもしれない若い頃のボクも
今は歳のせいか世間のせいか病気のせいかわからないけど
のっぺりしてしまった。
たぶんだけど、のっぺりしている男はモテない。
モテないことは、ちょっと悲しい。
近々でモテていたと思しき
今の所の、最後の彼女との思い出を一人胸に抱いて、のっぺりしている。
そりゃモテないわ。はは。
とまあそんなわけで
これを読んで「足りない」と思ったので
どんどん図書館にリクエストして読むか
持ってる本たちを再度読むか、Kindle本を買って読むかしたいと思う。
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