この曲にはいろんな説があるらしい。
ジョンがヨーコに傾倒した、というニュアンスで捉える人がいたり
ともすると
ヨーコがジョンをビートルズから奪った魔女であるとかなんとか
そんな風に考えていた人も少なくなかったとか
まあ・・・そういう見方もできなくもないのかもだけど
そんな流れから
この曲はポールからジョンへのメッセージであると言う説があるらしい。
今も昔も、どの場所でも
真の事情もわからぬ大衆は勝手なことをいうもんで
何が真実か、その時どうだったかなんて
誰にもわかりゃしないし
もっと言うたら、関係ないって思うんすけどね。
でも基本ボクらは
気になる人のゴシップは大抵大好きと来ていて
どんなガセネタだろうが
とりあえず興味深く聞いたり
その情報収集に余念なかったりする。
て、そんなことはどうでもよくて
この曲のテーマ『戻ってこいよ』の話だけど
元いた場所に戻ってこいよ、と繰り返されるんだけども
その元いた場所、とされるのは
その言葉の向かう相手にとって『本当の場所』ということになってるようで
いわゆる『ありのままの自分の(でいられる)場所』に戻れよ、ということらしいんだけど
その『ありのままの自分でいられる場所』の
なんたるわからなさ加減。
そもそもありのままの自分ってどれだ?みたいな。
自分の思うところの
ありのままでいれる場所にいようとするのに
周りが、別の違うところ(しかも見えやしない所)を差して
『あそこに戻れ』と言う。
『目を覚ませ』なんて言ったりする。
これって、ケースがまるで違うように見えて
それこそ、ジョンがヨーコに走った(?)というのと似てる気がしたり。
確かにね。
ヨーコと結婚しなければ・・・
まだまだ沢山の曲をビートルズは残せたかもしれないとか
そもそも彼はまだ生きれていたかもしれないとか
ビートルズが解散したことや
彼が暗殺されたことを
非常に残念なこと、という風に見たら・・・って
や、暗殺は、実際とても酷い話だったと思うわけだけど
なんというのかな。
見方次第だと思うでしょ。
暗殺はBADだったけど
彼自身は、ビートルズを離れ
また、ヨーコと結婚してたくさんの子どもをもうけて
彼が恋焦がれた家族を手に入れた。ということから見たら
彼の人生はBADなんかじゃなかったように思うし
何より彼が望んだ人生だったのだろうから
『戻って』行かなくて良かったのではないかなと思う。
しかしながら自分は
その周りからの『戻ってこいよ』を聞き入れたつもりで
彼これ1年ちょっとかけてじわじわと
自分のありのままでいられる場所から離れて
『あっちに戻れ』と差された方向に向きを変えて進んだとこだけど
てんで向かう先が見えません。
戻れ戻れというから
こっちに向きを変えて戻ろうとしたんだけど
誰もいないし、何にも見えない。
戻ってこい、目を覚ませ、と、言うてた人達は、どこへ?
そもそも『こっち』ってどこ?ここはどこ?
そして今度は
逆に自分の中から声がするわけです。
『元いたところに戻れよ』
あ~あ~。どこに戻ればいいのやら。
自分以外の人なんざ、所詮そんなもんす。
『あなたのためを思って』とか言うてても
平気で悪びれもせず知らんふりできるし
忘れきることだってできるし
なにより
ほんとに思ってなんかない。
戻れだ戻るなだ、聞くもんじゃないです。
人の話や忠告、助言には
素直に耳を傾けるべし。というのもあるけれど
あんま聞いてても、ろくなことにはなりません。
とはいえ
聞くことにしたのも自分。
聞かないことにするのも自分だから
結局すべて自分なんだけど。
戻るにしろ戻らないにしろ
場所が見えなきゃ、ビジョンがなきゃ
前にも後ろにも、右にも左にも進みようがないってこと。
後退するにも『後ろに進む』という、同じ、進む、だからね。
どっちにせよ、動く、というのは、そゆことだから。
見えてこないなあ。なんしょ。何もかもが真っ暗闇だ。
コメント