POPを胸に抱く。

この曲は
我が最愛のプリンスの曲なんだけども
彼の歌の多くの歌詞は
文面のまま受け取ると意味がわからなかったり
イマイチ要領を得なかったりするのだけれど
若かったころわからなかった歌詞の意味が
結構最近になって唐突に
しっとりと沁み入ってわかるようになってきたりしている。

Pop Life [Analog]
(1990/11/21)
Prince

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と言っても
あくまでも自分解釈であるから
本当にその曲を作った当時の彼が思っていたことと
同じとは限らないのだろうけども。

POP LIFE　(意訳）
君の人生に一体何が起こったっていうんだい？
貧乏暮しが君を凹ませてるの？
郵便配達が君の周りをうろついてるって？
そして彼が君の数百万ドルを他の誰かのとこに届けたって？
教えてよ、君の人生に一体何が起こったっていうんだい？
君は彼女が欲しかったのに、男の子だったって？
（君は彼女が欲しかったのに男の子だってって？）
君も知ってるだろ？ストレートヘアーはカールしてない。
人生ってのは、まったくファンキーじゃないよね。
ポップを持ってなきゃ。そうだろ？
ポップな人生
みんなスリルを待ってる。
ポップな人生
みんな空虚を捨てて隙間を埋めちゃおうよ。
ポップな人生
みんなが上になることはできないよ。
でも、人生においてそんなことはちっともファンキーなんかじゃない。
ポップを持ってなきゃ。だろ？
教えてよ、君の髪の毛の下には何がある？
みんなそこに住んでるんじゃないの？（みんなそこにいるんじゃないの？）
君が気にしないことにしなきゃものにはできないよ（気にしないで）
ボクに君が少年だった頃を見せて。
そしたらボクの少年の頃を見せるよ。そうだろ？
ポップな人生
みんなスリルを待ってる。
ポップな人生
みんな空虚を捨てて隙間を埋めちゃおうよ。
ポップな人生
みんなが上になることはできないよ。
でも、人生においてそんなことはちっともファンキーなんかじゃない。
ポップを持ってなきゃ。だろ？
君は鼻になに入れてんの？
君の持ち金全部どっかにいったって？
（君の持ち金全部どっかにいったって？）
その川の流れは中毒になるよ。
君はそれがホットだと思ってるみたいだけど、それは水じゃないよ。
それはそのうち火を噴くよ。そうだろ？
ポップな人生
みんなスリルを待ってる。
ポップな人生
みんな空虚を捨てて隙間を埋めちゃおうよ。
ポップな人生
みんなが上になることはできないよ。
でも、人生においてそんなことはちっともファンキーなんかじゃない。
ポップを持ってなきゃ。だろ？
ポップな人生
みんなスリルを待ってる。
ポップな人生
みんな空虚を捨てて隙間を埋めちゃおうよ。
ポップな人生
みんなが上になることはできないよ。
でも、人生においてそんなことはちっともファンキーなんかじゃない。
ポップを持ってなきゃ。だろ？

貧乏暮しにうんざりしても
またそのせいで
何もかもがうまくいかないのだとしても
自分のラッキーや正当報酬を
他の人に横取りされたような気分になることがあっても

やっとできた恋人が
思ったような恋人じゃなかったりしても・・・

そう。
人生ってのはいつも大抵ファンキーじゃない。

いろんな夢や希望を
無くしたわけでも、捨てたわけでもないのに何故か
自分のやってることっつったら
それらから遠いように見えることばかり。
それらから遠ざかるようなことばかり。

自分の頭の中に、ハートの中にあるはずの
野望や理念やなんかの
ほんとは大事にしたいと思ってること隠して
まるで自分ではない別の人になってみたりする。

それは本当に自分のなりたいものに
なれやしないと諦めてしまっているからかもしれないし
実際のところ
ほんとになりっこないことかもしれないから
諦めたふりをしてみたり

あたかも鼻から、そんな希望なんか持ってないかのように振舞ってみたり
『より良い大人』のふりをしてみたり。
でも、そんな人生なんて、ちっともファンキーじゃない。
プリンスは繰り返し言う。

胸にポップを持ってなきゃ。だろ？

彼の言う、ポップってのが、そう
ボクがいってるところの
夢や野望や理念や『本当になりたい自分』のことだと思うでしょ。

それらを手にすることを
それらに向かって具体的なアクションをすることをせず
逃げてばっかりなんだ。
そして文句ばかり付けてる。

上手くいかないことを、自分以外の何かや誰かのせいにして
よくないものに手をつけてみたり
不必要なものに必要以上にはまったりする。

だから、そんなことはとっととやめちゃって
胸の中にあるポップをさ。思い出そうよ、って
プリンスは言ってる。

なんらかのトップになることや
金をしこたま貯め込むことや
地位や名声や人気なんてのも
どうでもいいこと、そんなことはちっともファンキーじゃない。
そう、言ってる。

自分の中のポップを大事にできてなきゃ
そんなものは何の役にも立ちはしない。
今の世の中にある
『なになにランキング』や『なになにの本当の意味』や
『著名人のつぶやく良さ気な言葉』や
遠い場所のおおよそ自分の生活に直接関係なさそうな
シリアスでBADなニュースや情報
人々の気持ちのバランスを崩し、乱し
何らかの方向にむけようと
操作しようとしてる人達の罠にまんまとはまって
あたかも自分が知識人になったかのような気分。
あたかも自分が良識人になったかのような気分。
賢い自分。発言力のある自分。正しい事を正しいと言えてる自分。
広く多角的に物事を捉える力を携えた自分。
冷静で客観的に真実を捉え分析できる自分。
かっこいい、かっこいい、超、かっこいい、自分。
だけどほんとのとこは
そんなものは、ちっともファンキーじゃない。

ボクらの頭・・・髪の毛の下にある
ポップには、ちっとも関係ないことばかり。
昨日自分が上げたエントリーの中で伝えんとしたところの
『身の丈』とか『生き暮らしていく中で必要十分な範囲』っていうのは
要するに
この曲でプリンスが言わんとしている『ポップ』だと思う。
自分の頭ん中にある
自分専用の、自分だけの、大事な大事な『ポップ』は
遠くの土地にいるおエライおっさんになんとかされちゃう程度のものなのか
遠くのお国の気狂い意地悪波動にやられちゃう程度のものなのか
遠くのお国の貧乏具合に流されちまう程度のものなのか
遠く遠くの土地の動物が滅亡したら、植物が育たなくなったら
消えちまう程度のものなのか