嬉しかった出来事~LUSHの取り組みについて~

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すごい時間にこんばんわ。ボクです。
ボクにはハニーがいるとかいないとかいう話を
チョイチョイしたりしなかったりしているんですが
今月某日、念願叶って会えることになっていて
そんなこんなでドキがムネムネの毎日なんですけども
いつも愛用の石鹸やボディスプレーなどなどを購入しているのが
LGBT支援を打ち出している企業としても有名な、LUSHのお店です。
ということで
念願叶ってハニーに会える日に備えて
バブルバスやバスボムなどのなにか
ちょっとした素敵な時間用のものをと思いまして出かけたところ
あまりに素敵な出来事があったので記しておきたいなと思いまして。
 

最初はいつもの様に「ただのお買い物風情」であったので
まあ通常の接客をしてくれていたスタッフの方。
最初はバスボムのコーナーを見ていたので
「今度旅行に出かけるので、ホテルならばバスボム使えるかなーって・・」
などなんとも歯切れの悪い感じでいたボクに
オススメなどもされつついたのですが
LGBT支援のお店であるということだしと思い
思い切って「あの・・・実を言うと、彼女がおりまして・・」と
ここまで言ったところで「ああ!(きらりん)」と
すべてを察してくれたらしき空気。
そこからもうね。
ボクは本当に嬉しかったのだけれども
何が嬉しかったかというと
「彼女にサプライズを考えている彼氏」という扱いをしてくれたこと。
女性はこんな時こういう風だと安心すると思うので・・・とか
こんな感じだときっと彼女さんならとても嬉しいと思います。とか
なんならなんかこう
あー、サプライズを考えてくれる彼氏っていいわー!
彼女だったらさぞ嬉しいでしょうねー!みたいな空気で
とても感じ良く明るく細やかにアドバイスしてくださって。
なんというのでしょうか。
ボクからしてみたら、とても自然に普通に彼氏扱いしてくれたことが
とてもとても嬉しくて
なんだかもう、いっそこの人が勧めるものは全部買ったろか?くらいな
そんな気分になったのですけども
そこは自制して、必要な物だけ買ってきたわけですが
ボクといえば
自称・女体の男でありまして
それすなわち、見た目完全に女性のままで
でも心は男のつもりなんだぜ。でもみんなはわかってくれないぜ。
ていうかもうなんか
みんなにわからせることもないかもしんないんだぜ。
て言うか疲れたしなー。て言うかもういいよいいよ、あー。いいさもう。
という風になっている人なわけで
昨今では、自分の思いや願いはさておき
いい具合にクローゼット(※1)の中に入ったり出たりの
LGBT用語でいうところの「パートタイマー(※2)」というスタイルを
あまりに強いストレスを感じないくらいにしていくことで
良くも悪くも逆埋没(※3)しようと訓練しているところ。
ボクにしてみりゃ
女体の自分のリアルのほうが、デーモン小暮閣下が言うところの
「世を忍ぶ仮の姿」であって、だけれども
なかなかに難儀で、辛く感じすぎてしまって仕方がないので
「世を忍ぶ」という部分を難なくこなせるようにならねばと
そんな方向にシフトチェンジして訓練しているところなのです。
わからない人、わかるわからないなどどうでもいい人
それと知った途端に嫌悪の走る人、差別心が無意識に湧く人などなど
言い出せば様々な種類の拒絶反応があり
これは本当に辛いことなのですが
けれどもね。それらは自分もわかるのです。わかりすぎるほどに。
致し方のないこと。どうしようもないこと。
自分ですら、そのような感情は同じように持ち合わせていて
自分と違う人や自分の知らぬ世界に生きる人に対して
許容範囲を超えるとやはり、同じような反応になってしまう。
それをベースに考えると
ざっくり言えば「わからんもんはわからん」のであるから
わかれという方が無理を言っているということに他ならず
多数の人を自分に合わせろと無理難題を言うて
わからんちんがー!なんて憤っていてもしょうがなく
自分が皆さんに合わせていく方向でいいじゃない、と。
そもそも、長いことそうやって生きてきたのだし、と。
そんなこんなで女体の自分に合わせて
暮らしの諸事をこなしていく、社会に混ざっていくという
その特訓、訓練をしてるってわけです。
だいぶいい感じになってきつつもあります。
とは言え、やはり気づいてしまったからには、ということがあり
男として生きたいという自分の本心からの願いが
消えるはずもないのですから
こちらから無理を言わない、無理にわからせようとしない分
もし、わかるなら、わかるといいな・・というような
切なる願いはいつも、いつ何時も、胸にある状態で
けれどもまあ、ただの年食った女でしかない感じで生きていて。
ですから、おおよそ普通に女性扱いされます。
当たり前です、見た目はなにもかも女ですから。
そもそも、LGBTというのは
当事者自身も自分がどこに属しているか把握しづらいほど
ものすごいグラデーションがあって
ノーマルの人などは「ちっとも」わからなくて当たり前なのです。
それらを踏まえて、先のLUSHのスタッフの応対が
如何に素晴らしいものであったか、感じることができるでしょうか?
彼女が ”特別に”
LGBT界隈に開けた感性を持っている人だったのかもしれないけど
ボクの勝手な感覚から言うと
彼女自身はノーマルであるけれども
きちんとLUSHの指針を汲み、学んでいたのではないかと。
「あの・・・実を言うと、彼女がおりまして・・」と
たったこれだけで察して、しかもそれがまったく外れていなくて
とてもとても気持ちよく気分よく
なんなら涙でそうになるほど嬉しい応対をしてもらったのです。
ボクからしてみたら、奇跡の店員!という感じがしたほど。
その上、冒頭に貼り付けた写真のような
メッセージカードをつけた小さなシャワージェル(しかも紫!)を
「素敵な日となりますように!楽しんできてくださいね!応援してます!」と
お会計の最後の最後にプレゼントしてくださったのです。
あまりに嬉しくて涙が出そうになったので
ボクは最後、なんだかそっけない感じになったかもしれないのだけれど
どんなに嬉しかったかわからなくて。
実を言うと、先見の明がある風アピールで
本当のところまで取り組んでいるよないないよな
企業というのは、往々にしてそう言うとこがあるものと
自分は意地悪だから、そんな風に思ったりもしていたのです。
ところがそうではありませんでした。
ちゃんと店頭にいるスタッフも、しっかりとLGBTフレンドリーで
通常の男女のカップルと全く変わりなく同じように捉え
素敵なひとときになるように、素敵なサプライズができるようにと
最高の”普通の”アドバイスをしてくれたのです。
見た目どうにもこうにも女であるボクが
特に際立った男装をしているわけでもないボクが
「ボク」ともいわず「私」というていたボクが
きちんと店頭で彼氏(男)扱いされたのはこれが初めてだと思います。
しかも自然に。しかも普通に。当たり前のように。
きっとボクとハニーの一日は最高の1日になることと思います。
それが保障された感じがした今日。
本当の本当の願いは
この今日の嬉しい接客が、どこでも当たり前になることであるけれど
そうなる日はもうそう遠くない所まで来ているんだなと
その第一歩をしっかりと踏み出した企業がLUSHなのだなと
リアルに感じさせてもらえたのでした。
以上。とても嬉しかったのでご報告でした。
LUSH 最高!いえあ!
これからもずっとずっとこれまでと変わらず
あれもこれもと愛用させていただきます。
▶Fresh Handmade Cometics LUSH
 https://www.lushjapan.com/

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※1 クローゼット
  自分の意志や希望を隠して生きる様子。
  クローゼットの中に自分の思いなどを隠して生きる様のこと。
※2 パートタイマー
  文字通り、時間を決めて自分の生き方を出していくスタイルのこと。
  例えば、普段は肉体に沿って暮らしているが
  決められたコミュニティ内やネットのみで、望みの性で生きるなど。
  対してフルタイムとは、いつでも自分の思う通りの自分で生きるスタイルのこと。
※3 埋没
  ルックス的に完璧に自分の希望の姿になっている状態で本性を隠していること。
  例えば、FtM(肉体が女で心が男)であれば、見た目を完全に男の状態にしていて
  且つ、男の仕事などに従事し、総てにおいて男としての人生を歩みつつ
  元女であるというようなことを隠している状態のこと。
  ここでは、逆埋没と言っているので、気持ちの方を抑えて、肉体に添わせて生きること。

 

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