天気の子を見たよ。ネタバレありだよ。

Movies & TV
スポンサーリンク

JUGEMテーマ:映画

 

どうもどうも、こんばんわ。ボクです。

先日、地上波初放送の「天気の子」をリアタイで見ました。

録画しなかったのが悔やまれる

非常に素晴らしい作品でありました。

 

全然期待してなかったし

内容もまったくわからずまま

ただ、見たんだけど、こんな方向に切ないとは!

 

映像もとても綺麗でしたし

とにかく切ない切ない。

 

 

ボクはとみに

人の切なる願いに弱く

神様でも何でもないのに

叶えてやるよう!うんうんっ!(泣)

となってしまうのであって

 

この作品の中での

少年・帆高(ほだか)の願いの切なさこの上なく

強さこの上なく

涙がこぼれたよ、ボカー。

 

僕たちは何とかやっていけます。

だからこれ以上、僕たちに、僕たちから何も足さず

何も引かないでください。

神様、お願いです。

僕たちを、ずっとこのままでいさせてください。

 

この願いのどこがいいって

「何も足さず、何も引かないでください。」

ここね、ここね。ここ。

 

この願いを願うのが

 

帆高たちが雨の中逃げて逃げて

ようやくたどり着いたラブホテルの一室で

陽奈(ひな)と凪(なぎ)の3人で

代わりばんこにお風呂に入ったり

備え付けのインスタント類を分け合って食べたり

カラオケしたりしている時。

 

見ているボクも、どうかこのまま

3人をほっておいて欲しい!と願うのと

同時だったからたまらない。

 

未成年の帆高たちは

「未成年である」ために

(厳密には拳銃の件と家出のせいだけど

   陽菜たちは未成年だって言うだけだった)

警察に追われることになっていて

 

このことは、ボクの3月生まれの娘が

高校に入ってすぐ学校をやめて

一人で暮らしたいといった時

執拗に市役所の福祉課の方などに干渉を受けたり

何をするにも “法的に” 制限されたりして

娘が憤っていた頃のことを思い出させた。

 

そして、劇中、カップヌードルを押さえていた本

「ライ麦畑でつかまえて」が

(しかもボクが持ってるのと同じ装丁の!)

ぐっと効いてくる場面でもあったと思う。

 

実に実に切なかった。

胸にぐっとぐっと迫り食ってきやがった。

そして、泣いてしまった。

 

 

画して、なんやかんやの末

帆高たちは捕まって

ちゃんと高校に行き

卒業してから東京に戻ってきて

一応のハッピーエンド?だったわけだけど

 

100%晴れ女の宿命を背負った陽奈を救うために

帆高は

天気なんて狂ったままでいいんだ!と願い

実際、東京はずっと雨の止まない街になり

大きく変わってしまってて

 

これはね・・・

 

ボクがこないだ見たところの

「ワンダーウーマン1984」とかぶったね。もうね。

真っ直ぐに純粋で真摯な一つの願いが叶う時

等価交換の法則が働くんだな、これな。と。

 

ワンダーウーマンは

世界を救うために自分の願いを取り消したけど

帆高は自分たちを選んだわけです。

帆高は、ただの若い男の子だったわけです。

 

おい。まぁ気にすんなよ青年。

世界なんてさ、どうせもともと狂ってんだから。

 

圭佑の、このセリフで、この作品の

「ライ麦畑でつかまえて」感が完璧に仕上がってて。

 

そして

 

陽奈さん、僕たちは、きっと大丈夫だ。

 

この帆高のセリフで

この作品独自の世界観を完結させてるわけで。

 

帆高は、スーパーヒーローではなく

ただの若い男の子だったのがこの作品を「良く」してる。

ここが重要ポイントなんじゃないかなーなんて。

 

最後の対面シーンでは

ボクの脳裏に「こーの支配からのっ、卒業ー♪」という

尾崎豊の歌のフレーズが流れたよね。うん。

 

あ、それから。

この映画に出てくる食べ物も飲み物も街並みも何もかも

実在するものそのまんま出てきてたのも良かったように思う。

マクドナルドだったし、ビッグマックだったし

カップヌードルだったし

村上春樹・訳のライ麦畑でつかまえてだったし。

本当のことのように惹きつけられるっていうか

感じさせられるっていうかね。

 

それにつけても

このあと彼らは、どう生きていったのだろうか。

 

若い時ってのは

なんつのかな、こう、ヒリヒリするね。

皮が向けてむき出しになってる皮膚みたいなさ。

 

“何も持たず踏み出した18歳” は、ボクも経験済みで

なんというか・・・大変なことです。

 

ボクは今は51歳なんて歳になってるけど

若すぎてなんだかわからなかったせいで

沢山の間違いをしてきて

今も尚、苦労しておるわけなので

彼らには、無事に幸せに

年齢を重ねていって欲しいなと

しみじみ思うのでした。

 

ボク的に総評としては「とても良い映画だった」けど

何度も見るかというと、それはないかも?

あー、でもやっぱ

自分がすごく若かった頃に戻りたくなった時?

あのヒリヒリ感を味わいたくなった時?

見たいと思うかもしれないな。

 

どうだろ。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました